NTNTNT!!! 基本編 第3回 聞くこと

最終更新:
2009年05月10日

NTerの目標は、話し手の伝えたいことを正確に伝えることです。

そのため、まずは話し手の伝えたいことを理解する必要があります。ここでは、理解しやすい聞き方を考えていきます。

落ち着いて話を聞こう

話を理解するためには、落ち着いてじっくりと聞くことが一番です。

常に集中して話を聞きます。

慌ては特に禁物です。話についていけないと感じたら、その場から気を取り直し、改めてしっかりと聞き始めます。

落ち着いて話を聞けば、話し手が伝えようとしていることを掴めます。

書くことに夢中にならないようにしよう

ただ話をじっと聞くのならば、普段と同じです。けれどもNTerには、書いて伝える作業があるため、普段とは勝手が違います。

恐いのは書くことに夢中になることです。

書くことに意識が向きすぎると、話を理解するどころではなくなります。その結果、理解しないまま書くことになり、何を書いているのかもわからなくなってしまいます。

これでは、不正確な情報を伝えてしまいかねません。

書くことに夢中にならないように注意します。聞いて理解することを常に怠りません。

伝えたいことは終わりにくる

日本語では、終わりの方に結論がきます。

例文
数学は役に立たないとよくいわれます。まぁ、全ての数学が役に立たないことはないことはないと思いますが、私は役に立たない数学も好きです。

この文に対して次の2つの要約を考えてみます。

要約例(1)
数学は役にたたないといわれる。
要約例(2)
役に立たない数学も好き。

(2)の方が話し手の伝えたいことを伝えられます。

もちろん、できれば前半部も書いた方がよいですが、「前半がかけて後半がかけない」のと「前半を書かず後半を書く」では後者の方が良いです。

後半が大切なことを意識することで、余裕をもってNTをすることができます。

次回

第4回は、聴覚障害についてです。

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