NTerの目標は、話し手の伝えたいことを正確に伝えることです。
そのため、まずは話し手の伝えたいことを理解する必要があります。ここでは、理解しやすい聞き方を考えていきます。
話を理解するためには、落ち着いてじっくりと聞くことが一番です。
常に集中して話を聞きます。
慌ては特に禁物です。話についていけないと感じたら、その場から気を取り直し、改めてしっかりと聞き始めます。
落ち着いて話を聞けば、話し手が伝えようとしていることを掴めます。
ただ話をじっと聞くのならば、普段と同じです。けれどもNTerには、書いて伝える作業があるため、普段とは勝手が違います。
恐いのは書くことに夢中になることです。
書くことに意識が向きすぎると、話を理解するどころではなくなります。その結果、理解しないまま書くことになり、何を書いているのかもわからなくなってしまいます。
これでは、不正確な情報を伝えてしまいかねません。
書くことに夢中にならないように注意します。聞いて理解することを常に怠りません。
日本語では、終わりの方に結論がきます。
この文に対して次の2つの要約を考えてみます。
(2)の方が話し手の伝えたいことを伝えられます。
もちろん、できれば前半部も書いた方がよいですが、「前半がかけて後半がかけない」のと「前半を書かず後半を書く」では後者の方が良いです。
後半が大切なことを意識することで、余裕をもってNTをすることができます。
第4回は、聴覚障害についてです。